浄土宗の開祖・法然の生誕地とされる久米南町里方の誕生寺で15日、日本三大練供養の一つ「二十五菩薩練供養」(県重要無形民俗文化財)があり、春の陽光にきらめく金色の菩薩行列を県内外から詰め掛けた参拝者が見守った。
法衣を身に着け、地蔵や虚空蔵菩薩など金色の面をかぶった檀信徒ら25人が、付き添いの信者らに手を引かれて本堂を出発。現世を意味する娑婆堂までの参道約300メートルを、僧侶や稚児ら総勢約200人が、御詠歌に合わせてゆっくりと往復した。参拝者は目の前を通る菩薩の列に向かい、静かに手を合わせていた。
同寺の練供養は室町時代から続き、法然の両親を現世から極楽浄土へと導く様子を表しているという。
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