落差133メートルを誇る和歌山県那智勝浦町の世界遺産・那智の滝が台風12号で大きな被害を受けていたことが、8日までの同県教委の調査で分かった。
滝つぼの目の前にあり、神事を執り行う広場である「斎場」の3分の2が流失したという。川の水の流量が増えたため滝つぼの水圧が上がり、滝つぼの前にあった大量の岩が流れ出していた。また、斎場から滝を望んで左側にあった朱塗りの九天門が倒壊し、川に落ちていた。
滝の水は今のところこれまでと同じように流れ落ちているが、滝の後ろに広がる水源林の那智原始林(約33ヘクタール)では、高さ50メートル、幅10メートルにわたり斜面の崩落も見つかったという。
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